高麗人参の効能については古くから研究され、さまざまな文献に記載されています。
金(十二〜十三世紀)の張元素は高麗人参について次のように記されています。
「人参は体力の低下や元気の不足を、胃を暖めて消化吸収をよくし、代謝を盛んにして治す」
高麗人参を配合した古くからの漢方方剤としては「補中益気湯」(ほちゅうえつきとう)、「独参湯」(どくじんとう)、「四君子湯」(しくんしとう)、「人参養栄湯」(にんじんえいようとう)など多数あります。
朝鮮の三大東医古典のひとつである「郷薬集成方」(一四五〇年)には高麗人参の薬効について次のように記されています。
「五臓を補い、精神を安定させ、驚いたときの胸の動悸を抑え、邪気を祓う。目を明るくし、心気を扶け、胃の冷えを癒し、腹痛、胸や脇のつかえ、かく乱と吐き気を治療する。渇きを癒し、血行をよくし、癇癪をほぐす。記億力をよくし、長期間使えば体が軽くなり長寿する」
漢方では高麗人参の薬効を総合し、現代医学的に次のような七効説を提唱しています。

一.補気救脱(ほききゅうだつ)元気を補い虚脱を救う

体力増強・疲労回復作用滋養強壮効果、運動能力の増進のほか、疲労物質ができるのを抑える事で、疲労の回復・予防に効果があります。
抗酸化作用の増強細胞の老化を遅らせるほか、代謝機能を活性化させるので心筋梗塞や生活習慣病の原因といわれる過酸化物質の生成を抑える。また、身体の抵抗力を高めたり気力減退を改善する効果があります。

二.益血復脈(えっけつふくみゃく)血液を増し脈の力を回復させる

血液の流れを良くする
末梢血管の拡張作用、末梢抵抗の減少により、血行を改善し、冷え性・肩こり・頭痛・めまいなどの自覚症状を改善します。
血圧を正常に戻す
高麗人参は自律神経の乱れを調整し、ホルモンバランスを保って血圧を正常にします。
造血
骨髄細胞の分裂を促進させ、造血を助ける働きがあります。
血栓(脳血栓・心筋梗塞)の予防
血小板擬集抑制作用や脂質代謝改善作用により、血栓をできにくくし、血液循環の改善をします。

三.養心安神(ようじんあんしん)心を養い精神を安ず

心を養い、精神を安定させ、自律神経を安定させる
自律神経の乱れを調節する。交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、冷え性・肩こり・頭痛などの不定愁訴症状があらわれてきます。高麗人参にはバランスを失った自律神経を正常にして安定させ、体力や気力が低下したときの不眠の解消に効果があります。

四.生津止渇(せいしんしかつ)津液を生じさせ渇をとめる

血糖値を安定させる
高麗人参に含まれる多糖類は血糖降下に役立つと言われています。この作用は血糖値が上がった時にだけあらわれ、また正常値以下に下げることはあません。
水分バランスを整える
高麗人参には、乾いてカサカサになった唇や皮膚などをしっとりさせる効果があるといわれています。

五.補肺定喘(ほはいていぜん)肺の力を補い喘息を定める

肺が空気を吸い込む力を助け、鎮咳・去痰を促して呼吸困難を改善する。
気管支ぜんそくなどのアレルギー反応を抑える
異物が侵入してきたときに起こる免疫機能の異常を正常化させる自然治癒力の作用や抗炎症作用により、呼吸困難を改善し、咳・痰を鎮める。ウイルスやアレルゲン物質が体内に侵入してきても抵抗力が増し病気になりにくい効果があります。

六.健脾止瀉(けんぴししゃ)胃腸を丈夫にして下痢を止める

胃腸虚弱の改善
胃粘膜の血流を促進して、胃の働きを活発にし、消化不良・もたれなどを取り除き、胃腸を丈夫にします。弱った胃腸の働きを良くしてする。また、異常な胃液分泌を抑制し、胃粘膜の修復機能を高める働きがあります。食欲不振・消化不良・下痢や便秘を改善する。

七.托毒合瘡(たくどくがっそう)体内の毒を出し傷を治す

傷を癒し皮膚機能の衰えを改善する。化膿部からの排膿を促し、外傷など治りにくい患部を早く治す。
新陳代謝の促進
皮膚のや体内の老廃物を排出して栄養分を細胞に取り入れる働きを高めることにより、新陳代謝を活発にします。
老化防止(アンチエイジング効果)
細胞の増殖を促進することによって体内代謝を活性化させるため、老化防止につながります。

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