高麗人参と田七人参は同じウコギ科の植物で、ともに漢方で使われる部分は根の部分が主体となりますが、見た目はまったく違います。
高麗人参は人間の五体のように見えるのに対し、田七人参はゴツゴツとした石のように見えます。
学名は高麗人参はPanax ginseng、田七人参はPanax notoginsengです。

高麗人参と田七人参の成分

高麗人参の成分

高麗人参には、ビタミンA、B6、亜鉛などが含まれています。
有効成分と考えられているのが、ジンセノサイド(ginsenosides)と呼ばれるサポニン群の、ダンマラン系サポニンのパナキサジオール系サポニン、パナキサトリオール系サポニンとオレアノール酸系サポニンです。
これらが働いて、高麗人参の「ストレスによる影響を抑え、体力や免疫力を回復する」効果を発揮するとされています。
一般的に高麗人参の根は、Rg1、Rc、Rd、Rb1、Rb2、Rb0のginsenosidesを2~3%含んでいるといいますが、高麗人参は加工法によって含まれるサポニン群が大幅に違い、最もサポニン群が含まれる加工法で作られた紅参と呼ばれる状態の高麗人参は30種類以上のジンセノサイドが含有されています。
他にもアミノ酸、ペプチド、核酸、植物ステロール、粗繊維、ペクチンが紅参には含まれています。

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田七人参の成分

田七人参には、フラボノイド、ステロール、有機ゲルマニウム、鉄分、アルギニン、止血成分デンシチン、血液浄化成分田七ケトンなどが含まれています。
田七人参のサポニンはダンマラン系サポニンのジンセノサイドRb1、ジンセノサイドRd、ジンセノサイドRg1を多く含んでいます。
これらが働いて、田七人参の「肝機能や心臓の負担を抑え、体力や免疫力を回復する」効果を発揮するとされています。
オレアノール酸系サポニンはほとんど含まれていません。

中国での薬性的区分

中国での薬性的区分の分類上は高麗人参は理気薬の範疇に入っています。理気とは呼吸を整えたり、精神状態を安定させるといった作用のことを指します。
田七人参は理血薬の範疇に入っています。理血とは血液の循環をよくしたり、血液自体の状態を正常に近づける作用を指します。
このことから高麗人参は気力を引き出し田七人参は血液や血流を正常化して体を強くするといった違いと言えるかもしれませんね。

薬理作用上の区別

薬理作用上の区別は高麗人参は中枢神経系統に対する鎮痛作用、循環器系統対する作用、抗疲労作用、降血糖作用、性線促進作用、溶血と溶血防止作用、有害因子に対する抵抗力増強作用など。
田七人参は止血作用、循環器系統対する作用、利尿作用、溶血作用、抗疲労効果などです。
薬効を見てみると高麗人参と田七人参には幾つかの効果に共通する作用があることがわかりますよね。
それは、循環器系統に対する作用と抗疲労作用となります。高麗人参と田七人参はどちらも滋養強壮と充血虚弱に大きな効果を期待できると言えるのではないでしょうか。